先日に続いて投資の第二弾です。
皆さんは『この株安くなったな~そろそろ上がるんではないか?買っとこうかな』と思って投資した事はないですか?
私はあります。ですがそういう時はあまり上がった記憶がありません。日経平均に連動して下がっている場合等はそれが回復すれば若干の戻りはありますが・・・下がるには理由があるのです。チャートを分析する手法はその動きなどに根拠があるのですが、ここまで下がったからそろそろ反転するだろうでは理由になりません。
それはタダの『勘』にすぎません。そうならない為にもいろいろな分析が大切になってきます。
よくあの株は割安だ、株価が利益の何倍だという事を聞きますが今日はそこの初歩を説明したいと思います
割安株とは、類似業種などその他の株と比べて割安と判断される銘柄や、過去の水準からみて現在の水準が割安だと判断される株式のことで、次の指標を使って判断されています
PER(株価収益率)の低いもの「1株あたりの利益に対して実際の株価が何倍か」
PBR(株価純資産倍率)の低いもの「1株あたりの純資産に対して実際の株価が何倍か」
配当利回りの高いもの「1株あたりの配当が実際の株価から見て何%か」
例えば株価が600円で、一株当たり利益が60円、一株当たり純資産が400円、一株当たり配当が15円なら、その会社の上記指標は以下のようになります。
PERは 10倍 (600÷60=10)
PBRは 1.5倍 (600÷400=1.5)
配当利回りは 2.5% (15÷600=2.5)
これらを株価毎に算定して、その他と比べてどうか?過去の水準と比べてどうかを算定しているだけなんです、簡単な計算式ですよね!これが割安株(バリュー株)の見分け方です。意外と簡単って思った方も多いはず、皆さんもやってみてください。その企業の決算短信に上記の情報は全て乗っています。
これを知っているだけで、初めに書かせて貰った『この株安くなったな~』なんで?
と調べてみれば、何か他の要因で下げている事が見えてくるはずです…
くれぐれも間違わないでください、これはあくまで選定方法で凄い安値だと思っても上がるとは限りません、もちろんその逆もありますが・・・因みに純資産は前回決算数値で計算しますが、利益と配当は来期の予想が出ているので見通しの数値で算定される事が一般的です、既に見込んでるんですね!だから配当や利益を企業が修正する場合、基準を設けて業績修正のお知らせ(変更)をしなくてはいけないんだと思います。
因みに日経225採用銘柄で時価総額が2兆円を超える会社の上記指標の高いところ低い所は以下になります
PERは 高い⇒ファストリティリング 86.2倍 低い⇒三井住友フィナンシャル 6.6倍
PBRは 高い⇒ファストリティリング 5.8倍 低い⇒三菱UFJフィナンシャ 0.5倍
配当利回りが高そうなのは発表されている所では、日産自動車とメガバンクが高そうです
私の狙っている会社の株はPERが 32倍、PBRは2.6倍ほどです
上がるかどうか判りませんので名前を出すのはやめておきます
それでは皆さんもお気に入りの割安株を選定してみてください。
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