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確定拠出年金制度が今年の1月から始まりました!

本日は確定拠出年金を始めたいけど…確定拠出年金で資産を増やすカギはここにあります とお考えの女性に限定して、いったい『いくら得なの?』をご紹介します。

男性も近日中に書く予定ですので!よかったらこれからも覗いて見て下さい

ここのブログでも頻繁に取り上げていますが、どんなにお得な制度なのか、女性のさまざまなお立場から確定拠出年金とそれに対抗する個人年金保険との数字をまとめ一定の収入を維持するとしたシミュレーションを比較形式にして見ていきたいと思います。

『パート主婦』『入社5年目独身社員』『子育てもひと段落し社員で職場復帰した女性 』そして『専業主婦』などタイプ別で事例記載しています。

今回は概況や解説などの長い文章は控えめにしますので、数字でどのぐらいの効果があるのか(お得なのか)?
自身の最も近い事例で個人型確定拠出年金が老後資金を貯めていく上でどれほど有利かを感じて下さい。

なお、前提条件として

  • 運営管理会社をSBI証券に加入したらで手数料等を引用しています
  • 対する個人年金保険は某会社の数値を使用しています(平均的なもの)
  • 対応期間の収入による税率や拠出する金額は同じ条件が続くこととしています
  • 130万円以上収入がある場合社会保険料がかかることとしています
  • 下記資料に出てくる数字は%がついている場合を除き全て円単位です

シミュレーション① パートで働く主婦 35歳お金の事に詳しい主婦

条件 年間収入130万円弱(社会保険料は掛かりません)
   確定拠出年金期間25年 65歳まで毎月2万円ずつ拠出(年間拠出額24万円)
   拠出期間中は手堅く債券運用を中心に運用年間利率1%を目指します

 老後資金準備比較表

適用 番号   確定拠出年金 個人年金保険
収入 給与収入年額 1,290,000 1,290,000
  所得税+住民税率 15% 15%
掛金   掛金拠出時(月額) 20,000 20,000
  年間掛金額 240,000 240,000
期間掛金額(合計) 6,000,000 6,000,000
運 用   運用年利率(複利) 1.00% 0.77%
返戻金額 6,778,368 6,588,000
手数料 60,000 0
差引受取額元本 6,718,368 6,588,000
  ③-④=⑤  返戻金額-運用手数料
差引運用収益 718,368 588,000
    ⑤-②=⑥  運用年利率による期間運用収益
実質戻り率 131.73% 112.04%
    ⑤÷(②-⑧)=⑦ 掛金拠出とその還付金を控除したものを分母
税制優遇 掛金税額控除(期間合計) 900,000 120,000
運用益税額控除 155,674 117,600
受取時税額控除 6,600 0
確定拠出年金控除優遇合計 1,062,274 237,600
    ⑧+⑨+⑩=⑪  確定拠出年金の3段階税制優遇合計
総計 年金運用  お得合計 1,780,642 825,600
    ⑥+⑪=⑫ (節税効果&運用収益)実施する事のメリット

運用収益1%を目標に債券を中心とした商品で手堅く運用しました、⑥の差引運用収益はそれ程の差がついていませんが、確定拠出年金のメリットでもある税制優遇(⑧~⑨)でかなりの差がついています。主婦といえどもパートで103万円を超えて税制優遇メリット受けながら働くとかなりの効果が期待出来るようです。

そのようなことから⑫年金運用のお得額合計では178万円となり、年金保険よりも95万円以上の利益を得る事になります。また⑩の受取時税額控除は一括で受け取った場合、退職所得控除が使える事から25年ですと⑤差引受取額元本が1,150万円までは非課税扱いになります、まだまだ運用利益が上がっても大丈夫ですね!
計算上受取時の徴収税はゼロですが、記載数値の6,600円は年金保険とした場合にかかる所得税がかからなくなる事からその金額を受取時の税額控除(年金保険と比べて有利になる)としています。
仮に運用をすることなく定期預金にずっと入れ続けたとすると運用収益77万円はなくなるものの、最終の年金運用 お得合計はそれでも上回ります、長期間の税制優遇がいかに有利かが良く判ります、将来の自分年金を貯めながら税金のキャッシュバックを受けているようなもんですよ

 

シミュレーション② 入社5年目独身社員 27歳会社でも必要な人材OL

条件
年間収入350万円(正社員の為、会社で社会保険に加入)
中堅企業で会社に厚生年金以外の年金制度はなく自身で個人型に加入
確定拠出年金期間33年 毎月2万円ずつ拠出(年間拠出額24万円)
まだ若く、会社で厚生年金等もあり株式投資に興味もあった事から
運用益3%を目指し元本保証よりも株式投資に重点を置いた運用を実施

 老後資金準備比較表

適用 番号   確定拠出年金 個人年金保険
収入 給与収入年額 3,500,000 3,500,000
  所得税+住民税率 15% 15%
掛金   掛金拠出時(月額) 20,000 20,000
  年間掛金額 240,000 240,000
期間掛金額(合計) 7,920,000 7,920,000
運 用   運用年利率(複利) 3.00% 0.77%
返戻金額 13,218,682 8,978,000
手数料 79,200 0
差引受取額元本 13,139,482 8,978,000
  ③-④=⑤  返戻金額-運用手数料
差引運用収益 5,219,482 1,058,000
    ⑤-②=⑥  運用年利率による期間運用収益
実質戻り率 195.18% 114.99%
    ⑤÷(②-⑧)=⑦ 掛金拠出とその還付金を控除したものを分母
税制優遇 掛金税額控除(期間合計) 1,188,000 112,200
運用益税額控除 1,059,736 211,600
受取時税額控除 41,850 0
確定拠出年金控除優遇合計 2,289,586 323,800
    ⑧+⑨+⑩=⑪  確定拠出年金の3段階税制優遇合計
総計 年金運用  お得合計 7,509,068 1,381,800
    ⑥+⑪=⑫ (節税効果&運用収益)実施する事のメリット

すごくメリットのある事例です、株式中心で運用収益3%と高めに設定したことから運用益税額控除分も再投資効果が十分に出ています。拠出期間も長い為に税制優遇も多く給与が上がらない前提にしたとしても120万円近い掛金税額控除が得られます、働き方によっては更なる上積みが見込めるかもしれません。

因みにここ5年間の株式投資ファンドで運用した場合の平均利率は15%を超えています。あべのミクスに乗った事も原因としてはあるでしょうが、それだけでしょうか? いえ分散投資効果を使えばリーマンショックでの下落があったこの10年の期間でも3%は軽く超えています。これだけの運用収益を得ても受取時の税金は掛かりません、この方でしたら4.4%ぐらいの運用収益までは課税されません。
今の低金利時代は保険商品、定期預金等で老後資金を準備しても増える資金は限られています。金利の低い時代だからこそ確定拠出年金で自分運用をしたいものですね!
将来的な株価等はどう動くか判りませんが、好調な時には株式運用で下落局面では定期預金にスイッチングするなど方法はいくらでもあります。年金を貯めながら経済にも詳しくなり自分の責任で運用していく、意識の高い貴方にはとってもお得な制度です。

ここまで読んでいただいた方お疲れ様でした!今まで②パターン書いてきましたが、作ってみると凄く長くなりそうなので今日は前編としてここまでにしておきます。申し訳ございません
次回また女性の残りの2パターンを記載致しますのでご確認下さい。長文を読むのはしんどいですからね・・・ 

個人型確定拠出年金は女性の場合、範囲内で出来る時に積み立てする余剰の老後資金準備に使うのが良いかもしれません、上記の例で始めたとしても年数が経つにつれて掛金を変更する事も可能ですから。
ただデメリットとしては、確定拠出年金として拠出したものは60歳まで引き出す事が出来ないので、自身のライフプランにおいて必要なお金を作る時などは掛金の見直しを早めにするなど機動的な運用を心掛けてください。将来の老後資金に充てようと思っていても、いつ教育資金や突発的な資金が必要になるか判らないのでいくら優遇制度が良いからと言っても、他への分散を実施するようにしてください。途中で家を買うなどすると、他の税額控除等も出て来る事があり、一定期間税制優遇が受けれない可能性もありますが、それでもお得ではないですか?

長文お疲れ様でした、また次回分もお楽しみにしてください、本日紹介されなかった事例を中心にご説明させて頂きますので、それでは今晩あたりから冬本番との事ですので風邪などひかぬよう、また車の運転で事故など起こさぬようお気を付けください。

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それでは次回に続きます・・・