個人型確定拠出年金「iDeCo」(イデコ)の状況報告
ゴールデンウイークですが皆さん楽しんでいますか?今年はカレンダーの並びが良く5連休は当たり前、思い切って有給を取って9連休なんかの方もおられるとか・・・羨ましいですね!
4月29日に少し用事があり宝塚の方に行ったんですが朝早くから中国自動車道は大渋滞でした。毎年の事ですが家族サービスや帰省をするお父さんは大変です!お疲れ様でした・・・
さて4月は地政学リスクやフランス大統領選挙などで下落傾向が続いていた世界の株式市況ですが、終盤よりようやく反転して戻り基調が鮮明になってきました。日本市場では日経平均採用銘柄の決算開示もほぼ出そろってきており好決算銘柄の株価が徐々に見直されてきている状況です。5月前半は毎年ゴールデンウイークで株式市場の営業日が少なくなる関係で休みを挟んで一定方向に株価が動きやすくなるのですが、今年も日本市場が休みの期間中に海外で上に向かっている影響もあり5月7日のフランス大統領選挙が順調に過ぎれば更なる上昇が見込めるかもしれません、4月後半にスイッチングで株式ファンドに移した人などは楽しみかもしれませんね・・・ですが5月は毎年良く下げると言われているので注意しながら取引してください。
それでは4月後半の動向ですが (前回分から読んで頂ける方はこちらをご覧ください)
4月の日経平均は4/17(月)の取引時間中に18,224円まで下落し一旦底をうつ形になり、その後は上昇基調となりました。第3週(17~21日)の東京株式市場は週足ベースで5週間ぶりに反発に転じその後は月末までゆっくりと着実に上昇しています。その間4/23(日)にはフランス大統領選で中道のマクロン候補と極右のルペン候補が「勝ち残り」となり恐れていたシナリオが回避された事から欧米の株式市場の戻りは早くNYダウは21000$を回復しています。
現況
4月後半の東京株式市場は、3月中旬から一月かけて下落した日経平均の下落分1,200円を約2週間で全て取り返す形となりました。トランプ政権のハネムーン期間が終わらないうちから政策の先行きに不透明感が出ていた米国ですが、地政学リスクが表面化しその沈静化が図られていくとともに株価が上昇しています。
確定拠出年金の個別資産で見ても4月は前半の動きで殆どのものが下落していたのに、後半に変わるとそれら殆どが反転し月間で見ると1%程度平均の値上がりになるなど強い基調を見せています。そのなかでも日本株式で運用されている商品は値動きの荒い状況が続いているようです。これでは我慢できずにスイッチングした人がタイミング悪く上昇機会の取りこぼし状態となったと思われます。数字だけかもしれませんが『日経225ノーロードオープン』は下げている期間中は口数が増えていたのですが4月末には減少しています。下げが反転し上向いた時にスイッチングで動かしたのでしょうか?
4月後半の確定拠出年金資産の主要商品の値動きと残高推移
主要商品の動きと見どころ・・・
4月の確定拠出年金の株式運用の主要商品は日経平均と連動して減少したあと一気に戻す展開となりました。上の表で行きますと上から七つが株式運用商品ですが前半は3%~5%の下落それが4/17以降で月間1%程のプラスになっていますのでその間の上昇率はかなりだったと思われます。通常の株式売買であれば即時の取引が可能ですのでかなりの利益を上げられると思いますが、少しタイムラグがある確定拠出年金では、波に乗れず躊躇している間に置いて行かれるという事もよくありますので、その展開に嵌ってしまい儲け損ねたという方も多かったと思われます。
そのような中、国内株式の商品投資で成績が良かったものが『フィデリティ・日本成長株・ファンド』です、下げの時期は比較的影響が少なく、上げる時期は大きく上がっていました。アクティブ運用なんで組入れ商品が他と比べ好調だったのでしょう。因みに組入れ業種上位は電気機器と機械、情報通信で組入れトップ銘柄は、ソフバンクでした。慣れてきたら商品選定の際にこの辺りも見ていくのが良いのかもしれませんね!
SBI証券で言えば加入者サイトの運用商品一覧から該当商品をクリックしてもらい市況レポートを見て頂ければいつでも確認出来ますのでお時間ある時にでも見ておいて下さい。
株式運用をされる方や海外からのヘッジファンドは〇〇リスクや海外市況などの情報を日本の株式運用のリスク要因に仕立てて株価を上下に変動させるのが好きなようなので、今後そのような事が出て来る時は様々な状況を見極めれるようになればチャンスもあるかもしれませんよ?ここは今後伸びていくかもと思っている業界や会社は目を付けておくと良いと思いますよ・・・次にくるのはなんでしょうか?
今の戦争は地政学リスクもそうですが、情報戦争もありますのでサイバーセキュリティ関連なんかがいいのではと個人的には思っています。
国内株式・債券、海外株式、債券、その他商品やバランス型など色々な投資商品があるので目移りしてしまいますが、それ程難しくはありませんしそんなに詳しくても結果はそれ程かわりません、知っているに越したことはありませんが知っていた所で思い通りにはいかないのが相場の事です、皆さんも出来る範囲で勉強しながら自身の老後資産を増やしていきましょう。
今の日本株式市場に最も大きな要因は与えるのは、『円高/円安の為替です』それを決めるのはその時々で変わります、今は『金利』だと思います。日米の金利差で大きな資金が動き為替に影響を与えまています、昨年の米国大統領選挙以降トランプ政権への期待と米国金利政策絡みで為替は119円近くまで上昇していました。そして今回108円を切る寸前まで下げました、値幅はほぼ10円で、その間の日経平均の値幅は1500円程です。
昨年の11月9日の大統領選挙当日の為替が101円台、日経平均が16,000円台までありました。金利と為替の影響で株価は乱高下します。そしてそこに様々な思惑が絡んで大きく振る取引をする方々が出てきます。それで大儲けも大損もするようです。確定拠出年金は長期間の投資で自身の資産を成長させていきたいものです。
まとめ
下げが続くと、これは資産をスイッチングしておかなきゃと考えるのですが、すぐするのではなく状況をよく見て、今のリスクは時限的なものなのか?それとも先が見えないのかで判断していくのが得策なような気がします。心理的にも下げた時に焦って動かすと今回のように上昇局面に乗り遅れてしまう可能性がありますので気を付けてくださいね。いずれにしても結果論なんですけどね・・・
自分の投資方針を決めて我慢と、こまめに動かすを繰り返してください。最近の日経平均はアルゴリズム取引も浸透し情報も早い事から日中の動きは荒くなることが多くありますが、確定拠出年金はデイトレのような利益は上げれませんので今後の方向性を見極めて自分の投資をする事が資産を増やしていくコツですから。
私の今年の運用実績は下記のようになっています。
私は今回資産をスイッチングする事はしませんでした。結果的にそれがよかったかもしれませんが、リスクが出てきた段階で早く気づいてスイッチングしていると資産をもう少し増やせたかもしれません。今まで書いて来た通りですが、今後はその辺りを見極めてリスク回避も実践していこうと少し反省しています。皆さんも気をつけてください。
今年は資産運用率5%を目標に頑張って行きますので、今までに401Kとして企業で実施されている方もこれからイデコとして個人運用を始めようと思われている方も、自身の資産増加に向けて世間の読みはどのように向かっているのか等をご確認ください。
皆さんも『自分で作る、自分の為の年金制度』にチャレンジしてみましょう
それではこのシリーズの次回版も見て、どのような展開になっていくのかを確認してください、私も気楽に楽しみながら老後資産を運用していきます!!
この内容は私見で書いているもので、投資の推奨をするものではありません
よって投資は自己判断、自己責任にてお願い致します。
当事務所では2017年1月から加入枠が大幅に拡大された個人型確定拠出年金「iDeCo」(イデコ)を身近に感じて頂き有利に老後資金の準備が出来るような下記セミナーを実施しています。ご応募お待ちしています
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