2017年上場のIPO2018年予想はこちらです
2017年の夏も、もう終わりですね~とは言いながらまだまだ暑いですが・・・
今日は、先日公開したIPO銘柄の続編です!
その中でも気になる今後上がっていく銘柄はどれなのかを予想してみたいと思います。ご興味のある方はお付き合いください。前回のものから確認される方はこちらです
それでは前回のおさらいになりますが、まずは2017年上半期に上場した銘柄(1月~6月)を見てみましょう。直近株価は昨日8月24日(昨日)に更新しております
今年上半期のIPOは39社になるんですが、あまり調子は良くないようです。本日見て頂きたいのは現在の株価(昨日終値)で右から3列目の直近というところです、そして一番右側にその価格と初値の対比率を載せています。なんと39社中25社がマイナスになっています、そして倍(100%)以上になっているのは2社だけです。(インターネットインフィニティ・ジャパンエレベータH)
8月に入っての新興市場の下落でかなりの会社の株価が下がってきました。ティーケーピーのように大型分割とIRが材料となって急伸している所もありますが、これは下げ過ぎのような気がしています。
という事は今が買い目なのではないでしょうか?
では本題の今後どこが上がっていくのか?ですが、8月も終わりに近づき上記銘柄も、殆どの所が上場後1回は決算開示をしています。実はその中にヒントが隠されているんです。
では前年度の事例を確認しながら考えてみましょう。
前年も6月までにIPOした銘柄は今年とほぼ変わらずの40社でした、その中で現在最も上昇率の高い銘柄はご存知ですか?前回でも触れていましたが、証券コード『3932のアカツキ』というモバイルゲームを手掛けている会社です。昨年の3月17日に上場した会社で昨日の終値で9,760円、初値の1775円から今までおよそ1年半でなんと5.5倍になっています。
ではなぜそんなに上がったのでしょうか?公開してからの開示予算と実績数値の変遷をまとめてみました。少し見にくいですがご参照下さい。
アカツキが上場した時の、業績予想と開示の推移です(数値は開示数値より引用)
(単位:百万円)
時期 | 適用 | 時系列 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当り利益(円) |
平成28年3月 (上場時) 28年5月12日 | 業績予想 | 2016/3/17 | 5,579 | 1,935 | 1,629 | 861 | 75.77 |
実績 | 2016/5/12 | 5,954 | 2,146 | 1,974 | 1,112 | 97.85 | |
予想進捗率 | 106.7% | 110.9% | 121.2% | 129.2% | 129.1% | ||
予実対比 | ▲は未達 | 375 | 211 | 345 | 251 | 22.08 | |
備考 | 赤字は予想 黒字が実績 青字が実績に対する率などです |
そして上場後2期目の数値です(数値等の定義は上記同様です)
時期 | 適用 | 時系列 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当り利益(円) |
平成29年3月 (決算発表時) 29年5月11日 | 業績予想下限 | 2016/5/12 | 7,000 | 2,000 | 2,000 | 1,400 | 103.46 |
業績予想上限 | 10,000 | 4,000 | 4,000 | 2,800 | 206.92 | ||
第①四半期実績 | 2016/8/12 | 1,824 | 744 | 717 | 554 | 40.97 | |
前期伸長率(+) | 44.4% | 31.7% | 35.0% | 70.0% | 41.4% | ||
予想進捗率 | 21.5% | 24.8% | 23.9% | 26.4% | 26.4% | ||
第②四半期実績 | 2016/11/14 | 4,421 | 1,766 | 1,697 | 1,173 | 86.74 | |
前期伸長率(+) | 82.1% | 99.0% | 101.5% | 126.0% | 88.2% | ||
予想進捗率 | 52.0% | 58.9% | 56.6% | 55.9% | 55.9% | ||
修正予想1 下限 | 2016/11/14 | 8,000 | 2,000 | 1,900 | 1,200 | 88.67 | |
修正予想1 上限 | 9,000 | 3,000 | 2,900 | 1,900 | 140.40 | ||
第③四半期実績 | 2017/2/13 | 7,643 | 3,159 | 3,071 | 2,151 | 158.93 | |
前期伸長率(+) | 94.7% | 112.2% | 121.9% | 238.7% | 182.0% | ||
修正予想1進捗率 | 89.9% | 126.4% | 128.0% | 138.8% | 138.8% | ||
修正予想2 | 2017/2/13 | 10,500 | 4,000 | 3,900 | 2,600 | 192.03 | |
決算実績 | 2017/5/11 | 11,547 | 4,751 | 4,601 | 3,291 | 243.11 | |
前期伸長率(+) | 93.9% | 121.3% | 133.1% | 195.9% | 148.5% | ||
修正予想2進捗率 | 110.0% | 118.8% | 118.0% | 126.6% | 126.6% | ||
差異 | ▲は未達 | 1,047 | 751 | 701 | 691 | 51 | |
当初予想進捗率 | 135.8% | 158.4% | 153.4% | 156.7% | 156.7% | ||
備考 | 赤字は予想 黒字が実績 青字が実績に対する率などです |
- 予想数値に下限~上限がある場合は平均値にて予想進捗率を算定しております
- 前期伸長率(+)は前年からの伸び率です(例=100%では前年度の倍となります)
- 予想進捗率は予想を100とした場合の進捗度合いです(例=100%で達成となります)
そして上場後3期目(今期)の数値が以下になります。
時期 | 適用 | 時系列 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当り利益(円) |
平成30年3月 (決算発表時) 30年5月11日 | 業績予想下限 | 2017/5/12 | |||||
業績予想上限 | |||||||
第①四半期実績 | 2017/8/10 | 4,454 | 2,203 | 2,237 | 1,609 | 40.97 | |
前期伸長率(+) | 144.1% | 196.0% | 211.6% | 190.4% | 189.4% | ||
予想進捗率 | #DIV/0! | #DIV/0! | #DIV/0! | #DIV/0! | #DIV/0! | ||
備考 | 今期より業績予想は開示しない方針に変更 |
もちろん人気の(スマホ関連。ゲーム)業種ですし、いろいろな要因が絡んでいると思いますが、この開示であればやはり株価はどんどん上がっていきますよね!
そうです、上記会社は自社が出した予想数値を下回ることなく結果を出してきてます、これは経営陣が数値を読む感覚に優れているとともに会社を応援してくれている株主や関係者に対してのコミットを達成するための努力があります。こうなると投資家からは信用力が高まり今後も業績を伸ばすのではと期待されるようになり、決算開示だけでなくその会社が出すIRニュース等も前向きに捉えられるようになるのです。
そして正直に今年はこの業界が不透明だからと、予想数値を出しにくいという理由も明記し業績予想を出さない方針に変更しています。それでも業績は前年の倍以上の数値を出し続けているのですからどれだけ伸びるんだろうと投資家も勘ぐり株価が上がり続けていくわけです。必要な会社のM&Aや業績連動型のストックオプションも実施しているので社員の士気も上がっているのでしょうね・・・
そうですこのように自分がコミットした定性や定量の目標をクリアし、株主や従業員とのコミットを守る会社の株価は上がっていくのです。今の時流に乗っているのもあると思います(モバイルゲーム業界)がそこにはライバルも当然多くいますから並大抵では出来る事でない事は想像がつきますよね・・・
皆さんもそのような会社の株を狙ってください。ではどうやって見つけるのか?
株式投資の事に詳しい皆さんはお判りのはずですが、自分の狙いを定めて開示情報を見ておくことです。10社ぐらいに定めれば開示情報を見るぐらいでしたら簡単に出来ます。決算開示やIRニュース等が出れば今の時代すぐに携帯から確認出来ますので
では今年の上半期のIPOはどこがそのような会社に該当するのでしょうか?
そこが問題です。ここからは私の予想になります。当然上場後まだ開示上方が少ない会社が殆どですのでわかりませんが下記の三社ぐらいに私は注目しています。よければ参考にいてください。簡単な理由も記載していますので。(順位ではありません、今年の公開順に書いています)
銘柄 | 株価 8/24現在 |
理由 |
ファイズ | 5,990 | 業績は少し低調ぎみであったが上半期に注目された運送業界であり、アマゾンの配送の扱いもあると聞く、先日分割も発表しており買われる可能性がある |
ウェーブロックH | 1,404 | 上方修正を出しておりその後の決算開示でも達成可能性が高い数値が出て来ている。元々予想数値を手堅く見積もる傾向があるようで、更なる今後の上昇余地も見込める。 市場も業態も安定しており何かのIRが評価されて上昇基調を強める可能性も |
Fringe81 | 4,330 | 第①四半期開示状況が順調な滑り出し初値から下がり値ごろ感が出てきた。次回の四半期開示までに何か材料が出て業績の裏付けがあれば期待が出る |
以上になります。他にも狙いたい所はあったのですが、今の株価と会社のこれまでの業績等の開示内容を見て決めました。選定理由としては下記が重要になると思っています
- しっかりと利益をあげていく会社
- 目標予算を適正に出しておりそれに向かって結果を残す会社
- 株主や社員と共に利益を上げていこうと考える会社
- 今の時流に乗っている会社
- 国策に採用されそうな会社
- 素晴らしい技術を持っている会社
- 大きな所と取引があり提携が出てきそうな会社
今はまだ下落傾向でぱっとしない株価ですが今年6月までに上場した会社の中にもそのような会社はあるかもしれませんね、私は予想した所を気長に見守りたいと思っています。この内容は私見で書いており、投資の推奨をするものではありません。
よって投資は自己判断、自己責任にてお願い致します。
また経過なども書いていきますので、お時間ある時に覗いて見て下さい。