年が変わり22社あった12月のIPOラッシュが終わりました
前年上場のIPO2018年予想はこちらです
これだけあっても公募割れしたのは2社だけですから、今の市場は物凄い資金吸収力ですね!
分散されているんでしょうが、『ヴィスコ・テクノロジーズ』のように初値から見ても倍以上になっている銘柄もあり、仮に全銘柄を初値で買ったすれば843万円かかりますが、現在の株価で算定すると1,191万円にまで増えており、41.3%の上昇で350万円以上儲かっている事になります。
残念です・・・そうしておけば良かったと後悔しています(笑)
いかに上がっていたかというと、この間(12月11日~12月29日大納会)の日経平均が0.7%の下落で、11月以前の今年下半期のIPO(7月~11月の新規上場=29社)が15.3%の上昇ですから、いかに直近のIPOが注目されて他の株式よりも資金効率が良かったかが判ります。実際資金分散もおきていると思われ少し評価よりも初値が安めについた所もあったのでしょう。そういう所をみつければセカンダリ組もおのずと利益を上げられるのですが・・・
良い会社だと思っても、高いと思って手を出さずにいるとその後どんどんと値が上がっていくところを何度も見ていますからね!逆にここは安くついたのではという所が、どんどんと下げていく事もあります。見分けれる目を持てると良いのですが・・・難しい事です。とりあえず12月に上場した銘柄の価格推移を資料としましたので参考にみておきましょう。
資料の見方ですが初値と直近の年末株価欄は青でマーカーして円単位では初値率は公募に対しての増減率を各日毎の欄は初値に対する増減率(マイナスは低下)を記載しています。
例えば最上段の『オプティマスグループ』は12月26日に上場し初値が2,001円で公募に対する初値率は11.2%の上昇、26日の終値で更に16.2%上昇し翌27日には初値に対する上昇率が41.2%になり翌28日には下落して上昇率が25.9%までおちており最終日29日には2,597円となり29.8%上昇した事になります。(各日の株価は初値に増減率を掛けると算出されます)
全体で初値から直近(12/29)の株価増減を見ると15勝7敗です。トップの『ヴィスコ・テクノロジーズ』は営業日13日間で140.7%の上昇です。その他の銘柄も一定の低下ラインをキープ出来た会社は10日程あれば転換する傾向にあります。ですが一定ライン(20%)を上場後5日程度で切ってしまうものは調整局面が続く傾向にあるようです。
といっても対象は上昇率が100%を超えていくところにあるようで、少し評価より高くついている所は上場後の価格維持が難しくなる傾向にあるようです。このような事がなんとなくでも判るだけでセカンダリへの投資にも活かせるはずですよ!
ところで私がIPOの狙い目としてあげた銘柄はどうだったのでしょうか?
上記の資料から確認してみました
- 一家ダイニングプロジェクト(12月12日)
⇒ 公募2,450円 初日持越しで初値13日、6,700円 173.5%アップ
12月末9,990円 初値より49.1%アップ 初値が高騰しすぎて調整が入ったもののその後持ち直し - グローバル・リンク・マネジメント(同13日)
⇒ 公募2,620円 初日大引け直前寄りで、6,130円 134.0%アップ
12月末6,650円 初値より8.5%アップ 初値高騰後市場の勢いに助けられ反転 - ジーニー(同18日)
⇒ 公募1,350円 18日午後に初値、2,674円 98.1%アップ
12月末2,158円 初値より19.3%ダウン 初値高騰後調整局面の下げが20%を超え戻れない - すららネット(同18日)
⇒ 公募2,450円 初日持越しも翌月には基準価格が売りに転じ、4,345円 113.0%アップ
12月末3,545円 初値より18.4%ダウン 初値が吊り上げられ買い方が引いておりその後反転しない - ABホテル(25日)
⇒ 公募1,500円 初日予想通りの寄り、3,060円 104.0%アップ
12月末5,690円 初値より85.9%アップ IPO終盤に入り優良銘柄に資金集中
あんまりいい所を選んでいないんですね(笑)『すららネット』は初日に買い方の吊り上げで値が付かず翌日持ち越しになったものの次の日は朝から値がつかず下げ気配になる珍しい展開でした。大口の買いに乗っていて初値急騰後の利益を稼ごうとする人が群がっている事が良く判りました、今後は気をつけなくてはいけませんね。
IPOはデータも少なく、『この会社は時流に乗っていて人気もありそうだ、ネットでの内容からは良いと思うんだけど』等と見ていても思わぬ展開を迎える事が良くあります。株価は投資家がつけていくものですから損をしてしまう可能性もあるんですね~
上記資料からするとプラスにはなっているもののやはり評価の高い所に勇気を持って投資しないと大きなリターンは得られないのでしょうか?
ですが結局内容の良い会社は時間が経てば上がってきます・・・その辺り大口は判っていて、ある程度の株価の上下をさせても一定ラインでは買い支えていると見ます。そして売り方が減ってきた頃に反転するのではと考えます。ただの推測ですが(笑)
ですので決算資料を見る目を持ってください、ファンダメンタルズ分析です、恐らく当初は初値急騰を狙っての投資家が多くチャートの動きやパターンを見ていくテクニカル分析の方が有効な時もあると思いますが結局長い目で見ると私は会社の内容を見て株価を購入する方がIPOでも向いていると考えます。
ファンダメンタルズ分析とは、財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する方法です。会社の価値に対して株価が割安か、今後の成長が見込めるかを分析して株を買います。
テクニカル分析とは、これまでの株価の変動のパターンなどと比べて、現在の株価が割安か割高かを判断します。これまでの経験則から、株を買うべきかどうか判断する方法です。
いずれにしても株価の形成は『これまでどのような時に株価が動いて来たか』、『この会社はどのような事が影響して経済ニュース等とどう絡んでいるのか』、『そして今後注目される要素を含んでいるのか?』あとは『会社が株価を上げていく努力をするのか?』『それらの事を会社が適切に投資家に判るように開示していくのか?』どうかだと考えています。ですから注目する会社があればその会社の内容を知る為にもある程度の過去のデータは見れるようになる経験則が大きくものを言います。そのように見てみると過去のデータの少ないIPOでも見るデータは結構あるものです。
少し宣伝ですが当事務所ではその辺りをご説明するセミナーなんかも実施しておりますのでぜひお問合せ下さい。
あと私は何度もこのコーナーで書かせてもらっていますが、IPO投資で守る事は自分のルールを決めることにあります。
例えばですが
- 初値は評価ランクにより一定の基準を超えない事
A評価=高騰する可能性が高く見送り
B評価=~80%までの上昇率銘柄
C評価=ある程度上がる銘柄で理由がわかること - 上場6日目までに上場後の高値を更新すること
- 10日目の株価終値が初値を下回っている事
『買う時にどのタイミングでいくらまでなら買うのか? 』『保有したらどのくらいのリターンが出たら売るのか』『いくらまでの下げを我慢するのか』等です。是非皆さんも自身のルールを決めてさらに上記を見極められる自身の目を持って2018年の株式投資を実践してください。
将来の株価の事はわかりませんし、ここが上がるなんて事は当然お勧めできませんが、過去のデータを分析してどのように株価が動いて来たかを知る事でも今後の予測は自分で立てれるものです。
そんな事を考えながら投資すると誰かに進められて儲かる以上に投資が楽しくなると思いますよ!
いつでもお手伝い致します。
そういや今日はお仕事始めという方も多いのではないでしょうか?
皆さん正月休みは家族サービスされましたか?お疲れ様でした。
2018年もIPOは沢山出て来ると思いますのでたくさん儲けてください
皆さんの気になる情報を載せていきますのでこのブログもたまに見て下さい
そして『やまうちFP事務所』を本年もよろしくお願い致します
投資は自己判断、自己責任にてお願い致します
IPO関連の最新情報はこちらです
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