会社の決算ってどれだけ儲かったか解ればいいんじゃないの?
今日は決算書シリーズの2回目です!
貸借対照表の事をお伝えします。簡単な仕組みだけです、そうしないと説明が難しくなっていきますので、知っている方はスルーして下さい。
まずは考えてみて下さい。貸借対照表って何?
『たいしゃくたいしょうひょう』と読みます
読んで字の如くですが・・・何が載っているかと言うと会社の持っている財産です、その財産を(貸)と(借)を対照に比較した表という事になります、なのでバランスシートと呼ばれる事もあります。解りにくいかもですが簿記をやられている方はすーっと入ってくると思います。貸方や借方といいますからね・・・
一般的に本などに書かれているのは、『貸借対照表とは、会社の財政状態を表すもので、資産・負債・純資産の3つから成り立っています』と書かれています。
でどんな感じかと言うと表の左側の資産の部には、資金の使い道としてどのような資産がいくらあるのかが表されます。 そして右側にはその資産のお金の出所が表されています。右上の写真ですね!こんな書き方をすると簿記を知らないと解らないという先入観を持ってしまいますが、そうではありませんのでご安心ください。
あまり聞き慣れない言葉が出てきていますよね!負債はなんとなく解るんですが、資産?純資産?って何でしょう・・・
大きく分けると項目はその三つですが、その中には皆さんが良く知っている言葉が出てきます。勘定科目と言うのですが資産の中には現金や預貯金、貸付金、建物などです。そして大方の会社が一番初めの項目には現金預金というものを持ってきています。これなら想像はつきますよね。
上記にも書いたんですが左側(資産の部)はその会社の使い道です!具体的には『今』どのような状態かが判ります。『使い道・・・?』例えばですが現金預金という科目に100万円あれば、『今』会社には100万円の現金がありますよということです。ですがあくまで今です、他の取引が発生したとして明日になったら判りません。『今』100万円です。
これが使い道です、会社という中にあっては『現金としてあること』は使い道なんです。なぜか現金預金に残しておくという事は何か支払する事が出来た時の為に準備していますよ・・・という使い道なんです。これなら取引先も安心出来ますよね、現金が多くある会社は支払いにも困らないだろうと想像がつきますからね~因みに土地も使い道です。こちらは想像しやすいでしょう、会社のビルを立てる為の土地であればそれが使い道になります。
会社ではなかなか想像できないので
身近な事例をみてみましょう! 自分の財布の中身です。
今貴方の財布には5万円のお金が入っています。
では使ったらどうなりますか?減りますよね・・・なので現時点です。
でその5万円の使い道は明日買物に行って明後日デートをする為です。買い物に行こうと思って5万円現時点で財布にある、それが貸借対照表という資料で見た場合は今の財政状態を表していることになります。
では貸借対照表の基本的なものに上記の数値を入れてみてみましょう。記載の通り『貸借対照表は財政状態を表すもので、資産・負債・純資産の3つから成り立っていて、表の左側の資産の部には、資金の使い道としてどのような資産がいくらあるのかが表記され右側にはその資産のお金の出所が表記されています』それを頭に置いて見て下さい。
自分の財布の中身の貸借対照表です。(資産・負債・純資産はその用途によって変わり、出てこない事もあります)
もしそのお金が自分のものであれば 貴方の財布の中身の貸借対照表は➀になります。
それがキャッシングをしてきたもの、つまり借りたものであれば➁になります。簡単ですね・・・資産として明日買物で使うお金が財布の中に5万円あるという事実とそのお金の出所です。自分で用意したもの(純資産)なのか借りてきたもの(負債)なのかで表記が違ってきます。
ではもっている現金5万円は全額自分で用意できなくて3万円は借りてきたものだったらどうなるでしょうか?
右の図③のようになります。
現金50,000はあるものの、負債30,000円、自分のもの20,000円となります。まさしく出所がわかりますよね!負債は当然ですが将来的には返さなくてはいけません。純資産は出所自分なんで返す必要はありません。
こういう風に考えると『右側にはその資産のお金の出所が表記されています』ということが簡単に判るようになりますよね。お金の出所ですから、どのようにして資産になるもの、お金を準備したかです。
では次にその現金をつかって明後日のデートに備えて買い物に行きプレゼント(備品)を購入したとしてみましょう。そうした場合もプレゼント購入後の貸借対照表は左図④のようになります
買物に行き現金30,000円を払ってプレゼント(備品)を買う
現金が減って備品という『表の左側の資産の部の中身(資金の使い道)』が変わっただけです。まだあげていなくて持っているので使い道は現金と備品(プレゼント)というものになっていますよね。
どうですかなんとなく判りましたか?
貸借対照表は難しいようですがいつみてもその時点の財政状態の内容を記載しているだけです。
いくつもの勘定科目や聞き慣れない言葉が出て来るのでややこしくしているだけなんです。
その理屈さえ覚えてしまえば貸借対照表を使って会社の状態が判るようになります。そうですよね~だって
- たくさん、現金(資産)を準備していても
- たくさん、土地(資産)を持っていても
- たくさん、よそに貸付金(資産)があっても
基本的にには、お金(資産)の金額(残高)や土地や貸付金など会社がもっている資産の使い道が左に記載され、右にはその資産の出所、借りてきたお金(負債)なのか自分が準備したもの(純資産)かが記載されているだけなんですから、どういう状態なのか?何らかのリスクがあるのかは見て取れるようになります。
貸借対照表とはこんなに簡単なんです!
細かく言うと流動資産や固定資産、さらには資産でないのに引き当てておく引当金や繰延資産など、ややこしい科目が出てきますが、原点はこれだけです。今時点のお金の出所をしっかりみれるようになることができれば貸借対照表を見れるようになります。
貸借対照表は一時点の事しか記載されていないので、それだけを見て良いのか悪いのかを判断出来ません。ですが会社の財産状況はそれでもわかります。
皆さんは自分の事に置き換えたらすぐに判りましたよね・・・
現金が1000万円あっても借入金が1000万円あれば、それを返したらゼロになります。現金を持っておきたいからと言って借入金をかりているだけで裕福でもなんでもないのです。
少し項目は多くなりますが貸借対照表が見れるようになれば、会社の内容は良いのか(裕福なのか)悪いのか(貧乏なのか)の現時点の状況が判るようになるので便利です。
今日は簡単ですがこの辺りにしておきます。
それでは次回もご期待ください。